昭和40年頃、八松苑の前身「坂井屋」の六代目元太郎は、JR寺井駅前近くに、今でいう居酒屋兼ねた『寿司ゲン』を開店する。
当時、旧根上町にはすし屋はほとんどなく、東京で板前をしていた親戚のHさんの力を借りて営業を始めた。
母体の「坂井屋」とは別に店舗を構えたわけである。
暫くして、所帯を持つこととなったHさんにお店を譲り「坂井屋」の敷地内に『寿司ゲン』は移転することになる。
当時、我が家には若手の寿司職人が住み込みで働くことが多く、彼らは今、県内の各地ですし屋を開業し活躍中である。
以来、八松苑に改称し現在に至るまで約半世紀に渡り当社の料理の大切な部分を寿司部門は担っている。
八松苑では会席料理の献立や仕出し、最近では、披露宴の場で職人が握るサービスも好評頂いている。
今後も、大切な石川の寿司文化を残す意味でも、もっともっと八松苑の寿司の歴史を味わって頂けるプランお届したいと考えています。
平成25年 旧盆
坂井 浩明