能美市・八松苑より、四季折々に、季節のメッセージ。
| アクセスマップ | リンク | 求人情報 | プライバシーポリシー | お問合せ・資料請求 |

« 幸せへの道のり | メイン | 人前挙式 »

ナイトウェディング

motenashi9-0.gif

motenashi9-1.jpg

花嫁の美が際立つ夕刻からの挙式

今では「結婚式や披露宴は日中に行われるもの」との思い込みが浸透して、婚礼のスタンダードになっていますが、挙式や披露宴が日中に行われるようになったのは、自宅での祝言が、結婚式場での挙式や披露宴へと移るようになってからのことです。戦前の日本では、ナイトウェディングが主流でした。
当時は、午前中に婚礼道具が嫁ぎ先へと運び込まれ、夕刻から花嫁衣装に身を包んだ新婦が輿入れしました。ろうそくの火が灯るのは夜のとばりが下りるころです。新郎と新婦は燭台の炎が揺らめくなか、両家の人々に見守られながら三三九度のちぎりを交わし、ふたりの縁を祝うとともに両家の絆を深める宴は、夜半まで続けられました。まさに「華燭の典」です。
黄昏どきというのは、花嫁が一日のうちで、最も映える時間です。太陽の陽ざしが影をひそめ、道を行く人が「誰そ彼」と見分けもつかなくなり始めたころにこそ、装いの白は清楚さを一段と増し、紅をさした花嫁の表情が美しく際立つのです。
結納であれば、午前中に新郎側から新婦側に結納の品々を納め、その後食事をするということはありましたが、婚礼については、午前中からの挙式や日中の披露宴は、戦後の日本に生まれた風習のようです。

ゆとりが生まれる週末の夜に

夕刻が花嫁を美しく見せるのもナイトウェディングの大きな魅力ですが、実は、列席者にとっても、週末の夜は心にゆとりが生まれるひとときであり、ゆったりとふたりの門出を祝うことができるという長所もあります。
金曜や土曜の夕刻から挙式や披露宴が行われれば、仕事を終えてからの列席も可能ですし、装いの準備にも余裕が生まれます。遠方から列席される方であれば、翌日に観光がてら金沢などに足を伸ばすこともできます。また、日中に行われる婚礼とは異なり、本来夕食やお酒を味わう時間に披露宴があるわけですから、祝杯をあげながら、夕食を兼ねての時間を過ごすことができます。
どこかしら開放感があり、心に落ち着きを感じられる週末の夜は、新郎新婦が心ゆくまで列席者とふれあうのにふさわしいひとときなのです。

motenashi9-2.jpg

星空のもとで夜ならではの演出

昼と夜とでは、屋外も屋内も、まったく違った表情を帯びます。燦々と輝く太陽に照らされ、青空に白い衣装で鮮やかな花びらのフラワーシャワーを浴びるのも素敵ですが、夜でなければできない演出もまた、人の心を惹きつけてやみません。
例えば、キャンドルの灯り。屋外でのキャンドルによる演出は、日中では叶いませんが、夜のとばりが下りた後であれば、揺らめく炎が幻想的なシーンを生み出してくれます。昼には姿をひそめている月や無数の星を風景として取り入れるということも可能でしょう。おごそかな雰囲気を増したチャペルでの挙式後、フラワーシャワーの代わりに、ライトアップを生かしたサプライズ的要素を取り入れるのも一興かもしれません。光に照らされる緑を借景にディナーをともにするのも、その場に居合わせた人々との絆を深めてくれそうです。
八松苑が備える多様な会場は、がらりと雰囲気を変えて二次会を開催したいというカップルにも打ってつけです。和のテイストの濃い本館で挙式・披露宴を行った後に、大人のリゾート空間をイメージした「センテレオ」で洋風の二次会を開くというパターンも可能ですし、その逆のパターンもしかり。
こうして見てみると、ナイトウェディングは、花嫁が美しく見えるばかりではなく、日中とは異なる演出で晴れの日が印象づけられ、ゲストの方々も有効に時間を使えるなど、魅力がたっぷりです。
夜空に浮かぶ数えきれないほどの星と月明かりに祝福される、夕刻からの挙式。昔ながらの風習をもとに、夕景を生かした演出を取り入れれば、今までに出会ったことのない「現代の祝言」の形が見えてくるかもしれません。
(ファーボ2008年4月号掲載)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.hassho-en.co.jp/cgi-bin/mt-320/mt-tb.cgi/1479

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

 
Copyright (C) 2006 HASSHO-EN CORPORATION All Rights Reserved.