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挙式

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夫婦になるふたりが生涯の愛を誓う

結婚式は、愛し合うふたりが、生涯を夫婦として生活することを公に誓い合い、認められ、祝福される儀式です。
日本で一般庶民が結婚式を挙げるようになってからの歴史は浅いのですが、さまざまな宗教を受け入れる日本人ならではの寛容さも手伝って、今では挙式スタイルは多様化しています。
八松苑では、チャペル式、神前式、人前式がとり行われています。チャペル式は、木を基調とした円形のチャペルで行われ、神聖でありながら温かな雰囲気に包まれます。神式は、安宅住吉神社のご神体を祀る神殿で厳かに行われます。ふたりの希望に沿ってウェディング・コンシェルジュとともにつくり上げる人前式もあります。

結婚に大切なのは支え合う気持ち

チャペル式を司るステパノ宮岸進さんは、挙式でふたりが述べる誓いの言葉は、人類の長い歴史の中で変わることのない結婚への決意を表しているのだと言います。
「今から後、幸いなときも災いのときも、豊かなときも貧しいときも、健康なときも病気のときも、あなたを愛し、あなたを敬い、あなたに仕え、あなたとともに生涯を送ります」。どれほど進化しようとも、支え合い、愛を築いていくことが人類の基本であることを、この誓約は物語っています。
挙式の際、宮岸さんは列席者に「家庭の信仰、ご先祖からの信仰を大事になさってください」と伝えます。そこには、キリスト教の挙式を単なるファッションではなく、信仰と希望と愛を大切にする精神の表れとして受け止める宮岸さんの思いが込められています。

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挙式スタイルは多様でも込められた思いはひとつ

安宅住吉神社禰宜の北村嘉章さんは、結婚には、「むすひ」の力が深く関わっていると言います。
人は親から生まれ、育ち、自立して、「むすひ」によって出会った相手と家庭を築き、繁栄させていくことの繰り返しです。神道の考えでは、伊邪那岐(いざなぎ)と伊邪那美(いざなみ)の夫婦の神が国を生み、さらに農業、山、食物の神など35の神を生み、さらにその子孫が多くの神々を生んで現在があります。
つまり、結婚式は人生の重要な節目であり、北村さんは「式では、神様のむすひの力をいただいて、おふたりの末永い幸せを願います」と話します。「初詣や厄払いなど、日本人の人生と神社は切り離すことができません。緑に囲まれた神社は安らぎの場でもあり、神式での挙式によって、人間が自然の一部であり、見えない力によって生かされていることを改めて感じられるのではないでしょうか」
このようにスタイルこそ多様ですが、八松苑の坂井浩明社長は挙式において「家族の絆を大切にする」という姿勢を貫いています。結婚式は、夫婦となるふたりにとって、生まれ育った家庭の温もりをかみ締める機会でもあり、家族としての絆を築いていく決意を新たにする儀式でもあるからなのです。
(ファーボ2007年10月号掲載)

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