日本の海岸沿いには、先人達が植え、守ってきた海岸林がある。そして、かつてはいたる所に、白砂青松の絶景が広がり、地域の象徴にもなってきた。

近年、温暖化や酸性雨の影響により、松くい虫の被害によって、その貴重な財産である松林が枯れ、荒廃した景色が各地に広がり深刻な状況にある。

そんな、危機的な中から、白砂青松を取り戻し、後世に残す為に１０年前より再生の会が発足し、先月第９回の全国大会が能美市の地で開催された。

当地では６年前より、能美市の旧根上地区の海岸を中心に、松林の再生活動を支えていくことを目的に、いしかわ｢能美の松原｣サポートクラブが立ち上がり、私も事務方のお手伝いをしている。

サポートクラブ立ち上げと同時に、全国の白砂青松の会との繋がりを経て、第９回の大会を誘致したところ、陸前高田や出雲、和歌山など各地より再生に携わっておられる方々が参加し行われた。

昨日は、石川県庁にも大会報告とお礼をかね、訪問してきた。谷本知事からは、我々の活動に深いご理解と、暖かい激励を頂いた。

今後とも、地域の子供たちをはじめ、様々な方々との協働によって、この活動を継続し支えて行きたいと思う。

地域を災害や暴風から守り、そして心癒される白砂青松の姿を、後世に残すために。

平成２７年　卯月